このポータルサイトの立ち上げにあたり、
何をもってしてというところの意図を触りにとして示しておきたいと思う。
仏教芸能というコンテンツの発信にかかるページとして構成した。
それは、
約2500年前に始まったとされる釈迦発信の仏教が
様々な土地を経由して日本に伝来し、
日本独自の宗教観とともに姿を変え、
尚も現在に至っているところに由来する。
私は僧侶である。
そのそも、私も僧侶になるまで
仏教というのは遠い存在であった。
寺と神社の違いも判らなかった。
今まで「これだ」と思っていたものも、
欲によって動かされていたのだということを知り、
自らが、至らない身であることも知った。
世の中は無常であることも知った。
仏教を学ぶ中で多くの尊い教えを授かった。
自分に一つの芯を授けてくれたのが仏教だった。
お釈迦様は「物事は正しく見なければいけない」と説かれた。
物事は多面的であり、
一面だけを見ていてもその本当の姿を知ることはできない。
人の見解では物事には正義も悪もなく、
その見る角度で主観的にどっちであるかを判断しなければならない。
そう考えると人の目で、正しく物事を見るのは至難の業だ。
私のような盲目のものには正しく見るのは到底かなわないだろう。
そんな私が広く仏の教えを布く役割を得た。
堅苦しくもお説教や法話といったお釈迦様の教えを
お取次ぎする身でありながら「もっと多くの方に仏教を知るきっかけとなるものはないか」
そんな思いの中、このポータルサイトは生れた。
この中では、
仏教にインスパイアされるところのアートを紹介していきたい。
アートと言ってもその意味は広義である。
視覚で楽しむ写真や映像、また、字や絵など。
聴覚で楽しむ音楽やサウンド。
運営側で良いと思うものをいろんな人とつながりながらピックアップしたり作っていこうと思う。
それがいつしか共感を生み、
誰かが仏教に興味を生むきっかけとなったら幸いである。